4月10日夜、浅田真央ちゃんが自身のブログで引退を表明しました。
フィギュアスケートファンの私にとっても驚きの突然の発表でした。小さい頃から演技を見続けたファンの一人として、彼女の引退記者会見は母のような気持ちで見守っていました。
浅田真央ちゃんを嫌いという人を私は見た事がありません。彼女がここまで多くの人達から愛される理由をi-colorもふまえつつ考えてみました。
◆目標に果敢に立ち向かうひたむきさ
彼女は自身の性格について
「私は何かにはまってもすぐに飽きてしまう性格。でもスケートだけは長く続けて来られた」
と話しています。
彼女のi-colorは、【独立タイプ】のゴールド。オンリーワン&NO.1の金メダルのカラーです。
ゴールドの一番の特徴は『興味関心がピンポイントなこと』。一度「これだ!」というものがみつかれば、それをどこまでも深く追究していく研究肌タイプなのです。
アスリートでは、白井健三選手・加藤凌平選手(体操)、松田丈志さん(水泳)、黒田博樹さん(野球)、橋本聖子さん・清水宏保さん(スピードスケート)等、他にも数多くいます。
共通しているのは皆、周りには目もくれず1つの事を一心に突き進めていく朴訥(ぼくとつ)さです。
そして【独立タイプ】が共通して持つ目標達成志向は、
「自分が決めた目標は頑固にやり遂げてきました」
と語る真央ちゃんにも当てはまります。
彼女の最初の目標達成経験は、野辺山合宿でのこと。
「この合宿中にトリプルアクセルを跳ぶ!」
と目標を明確に決めて、見事成功させたのです。
「目標を達成するとこんなに嬉しいんだ!!」「また頑張りたい!!」
と思えた瞬間だったと言います。
この成功体験をきっかけに今日まで、どんなにスランプの時でも諦めずに目標に向かって1人リンクに立ち続けてきたのでしょう。
◆試練の多い道のり
15歳で出場したグランプリファイナルでトリプルアクセルを成功させ金メダルを受賞。このまま敵なしでトップの道を駆け上がるかと思われる中、
・安藤美姫選手との熾烈なトップ争い
・トリノ五輪の年齢の壁
・同い年のキム・ヨナ選手との五輪金メダル争い
・最愛のお母さんとの別れ
等、彼女の前には常に人一倍大きな試練が待ち受けていたように感じます。
◆実直さと天真爛漫さ
それでも彼女は
「スケートは好きで続けてきたので辛いと思った事はないです」
と明るく言い切るのです。この実直さと健気さが多くの人を魅了し続けてきたのでしょう。
時にスランプに陥り、得意のジャンプが跳べずに肩を落とす姿を見ていると、日本中の人達が
「私達が応援して支えてあげなくては!!」
と思ってしまうのです。
そして演技が成功した時のあの天真爛漫な笑顔と涙に、すべての人が心奪われてしまうのでしょう。
◆大きな決断
今回の引退について彼女は
「暗いトンネルに入り、少しでも光が見えてくるのを待ってみましたが(中略)もう心が戻る事はないと思い決断しました」
とメールに綴っていました。
小学生の頃からオリンピックという最も高い目標を目指し、見事2度の出場を果たした真央ちゃん。
そして本番でトリプルアクセルを3回決めるという快挙を成し遂げたものの、自身のi-colorでもある「ゴールドメダル」にはどうしても手が届きませんでした。
目標がある限り力尽きるまで必死で挑戦し続けるのが【独立タイプ】の芯の強さであり魅力でもあります。
ヒザの怪我を抱えながらも、その事はほとんど語らず言い訳もせず、ここまで1人で耐えて挑戦し続けた彼女の強さにアスリート魂を感じずにはいられません。
◆笑顔の真央ちゃんを見続けたい
今後の活動はまだ決めていない様子です。アイスショーに出演するも良し、子ども達の指導にあたるも良し。真央ちゃんに望むのは、自分が「やりたい!」と思ったことに挑戦し、あの天真爛漫な笑顔をこれからも見せて輝き続けてほしい、それに尽きます。
真央ちゃん、現役生活本当にお疲れ様でした。そしてこれからも「真央ちゃんらしい道」をまっすぐに歩んで行ってください♡
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