新元号が『令和』に決まり、街中では号外が争奪戦になるほどの注目を集めていましたね。しかし、子ども達はどうでしょうか?
発表日の4月1日は春休みですから,学校の先生からの説明はありません。そのせいか、英語教室の低学年の子ども達に話しても「知らなーい」と答える子どもがほとんどでした。
そんな中、1人の男の子(6才)がステキなものを自慢げに見せてくれました。それは、アイロンビーズで作った「令和」のバッグチャームです!
実は、私から生徒達のお誕生日に毎年手作りアイロンビーズをプレゼントしています。それを機にアイロンビーズに興味を持ち、自分でも作るようになった生徒さんは何人かいて、彼もその1人でした。
きっと「令和」の文字を作る際には、親御さんも手伝いながら色々と説明されたことでしょう。
「好きなアイロンビーズ作りを通して、楽しみながら歴史的な内容を理解するとは、なんて自然な学び方だろう!!」と感心してしまいました。
◆学びが楽しいと感じさせる
英語を教える際に特に気をつけているのは、ただ言葉をリピートさせるだけの指導にしない事です。ゲームを取り入れたり、替え歌にしたり、ジェスチャーをつけて踊ったり、、と楽しみながら身体や視覚聴覚を駆使して記憶する方法をとっています。
勉強をやらされている感覚があったり、単純に暗記するだけの知識付けではモチベーションが上がりません。これらのやり方を続けていると「学ぶ事=楽しくない」とイメージづけられる危険性が高いのです。
ピアノを自由に弾くのが好きだったのに、厳しい先生のもとで習い始めたら、毎週課題を与えられ上手く弾けないと怒られる日々に変わり、ピアノが嫌いになってしまった、という話をよく耳にします。
まさに好きだったことを自由に楽しめなくなった時、それを継続するには多大なストレスと苦しみが伴ってくるのでしょう。
英語レッスンが終わる頃、生徒達から
「えー?もうおわり?」「もっとやりたーい!」
という声が上がった日はレッスン成功!と捉えています。これだけ楽しんでいれば、英語が嫌いになる事はないでしょうから一安心なのです。
◆普段の会話からの学び
同じように、ニュースになった内容も、学校で勉強として教わるのではなく、家族で 一緒にニュースを見ながら話題にする習慣をつけておくのがベストだと感じています。家族と会話しながら新たな知識を増やす方が、一人で暗記するより脳に定着しやすい上、何より楽しんで学べるのですから。
「令和」のアイロンビーズを褒めた時の彼の嬉しそうな顔がとても印象に残ったひとときでした。