スキンシップは不安のバロメーター

我が家の末っ子(次女)は今年高校3年生になり、コロナ禍で大学受験勉強の真っ只中です。共通テストは来年1月ですが、その前に総合選抜試験(旧AO)を年内に受ける予定なので、早くもその出願時期に突入したのです。
「親は受験料の振込だけ担当すれば大丈夫かな?」なんて思っていたのですが、どうやらそうもいかなそうです。

◆親子の違い

何事も事前にしっかり準備を整えたい次女の統計心理タイプは、協調タイプのオリーブ。彼女が準備をする理由は、几帳面というより不安感を取り除きたいという思いを強く感じます。オリーブさんは人一倍向上心が高くプライドも高いのですが、内心ドキドキな緊張しいでもあるのです。最近は入試要綱を持ってきて「親なんだから、ちゃんと隅々まで読んでおいてね!もし書類に漏れとかあったら大変なんだから!」と怒られ、50~60ページある要綱を私も熟読させられました。

もし私が彼女と同じ協調タイプだったら「そうだね、ちゃんとチェックしておかないと不安だよね、わかるよ~!」と心から共感して、2人で一緒に要綱を読みながら準備していたかもしれません。一緒に準備する事で、彼女の不安感も消えて気持ちも落ち着くのでしょう。

しかし(残念ながら)私の統計心理タイプは、彼女とは真逆の独立タイプのオレンジ。学生時代から「自分の事はすべて自分のペースでやりたいから、親には何も手出ししてほしくない」と考えていたタイプですから、受験でも就活でも親に相談したり頼った記憶はありません。受験当日も「頑張った成果を出し切るだけ!」とドンと構えて、不安げな顔をしている母に「じゃ頑張って合格してくるね!」と言って受験会場に向かった記憶があります。そんな私ですから、本音を言えば次女にも「自分の事は自分1人でやってほしい」と思っています。
しかし、彼女は前述の通り私とは大きく違い、繊細なガラスのハートの持ち主です。そして今は大学受験という自身の進路を左右する大切な時期。日々不安感が募ってきているのも見て取れるので、最近は彼女の気持ちを落ち着ける事を第一に考えて接するようにしています。

◆ハグの回数が急増中

「高校生が親とハグ?」と驚く方もいるでしょうが、次女にとって家族や親友とのハグは大切なメンタル調整方法なのです。きっと大人になってもおばあちゃんになっても続けている気がします(笑)。

そんな次女が、最近かなり頻繁にハグを求めてきます。すでに私とほぼ同じ背丈なので身体を預けてくると重い重い!でもちゃんと本人が満足するまでふんばって受け止めるようにしています(笑)。

思えば小学生の頃も、「ママ、ギューしてっ!!」とムスッとした表情で唐突に言ってくる時は必ず学校で何かイヤなことがあった時でした。最初はこわばった表情で強引にくっついてくるものの、しばらくハグしていると身体の力が徐々に抜けて気持ちが落ち着いてくるのがこちらにもわかります。

大学受験という緊張の場面が刻々と近づき、勉強していても頭に様々な不安要素が浮かんでくるのでしょう。受験に向けて親ができることは限られているので、ハグの1つや2ついくらでもしてあげようと心しています。

◆「頑張って!」はNGワード!?

高3になると定期テストに加えて、週末には外部の模試や英語の資格試験など試験の回数が増えてきます。そして次女が夜遅くまで勉強している時、私はやる気を後押しするつもりで
頑張ってね!!」
とつい言ってしまうのですが、それを聞くと次女は不機嫌になり
「こんなに頑張ってるのに、これ以上どうやって頑張れっていうの?」
と切れ気味に言い放たれました。そこで
「じゃあなんて言ってもらえたら嬉しいの?」
と聞いてみたところ
「今まで本当に頑張って勉強してきたから本番も大丈夫だね!」
がベストとのこと(笑)。

私と同じタイプの長女の時は、「頑張って!」と声をかけると
「うん、頑張るね!!ありがとう(^^)」
と喜んでもらえていただけに深く考えずに声かけしてしまいましたが、大失敗でした。姉妹でも価値観が違えば、嬉しい声かけも違うのです。

****************

はてさて、受験日直前になった頃には彼女は一体どんな精神状態になっているのやら?
安易な対応をしないように十分気をつけながら、あと少し優しく見守っていきたいと思います。

『チームワークの向上』『本番に強い選手育成』にご興味のある方へ

指導者や親御さんに向けて
★子どもの根本的な志向タイプについて
★子どもの特性を伸ばす関わり方
★モチベーション・自己肯定感の上げ方をテーマにしたセミナー

スポーツチームの「チームアドバイザー」として
★個々の選手に適したアプローチ法の具体的アドバイス
★選手向け研修の企画・実施
等を行っています。

ご興味のある方は、下記よりお気軽にご相談くださいませ。

ご質問・お問い合わせ