【リオ五輪特集4:板橋美波選手】大技の成功にメダルの期待大!

(画像元:http://www.sanspo.com/sports/)
リオ五輪が日に日に近づいてきました。今日はまだ注目度の低い競技のひとつである『高飛び込み』の若きエース板橋美波選手に注目してみます。

◆板橋美波選手のプロフィール

2000年1月28日生まれの16歳。両親が柔道をやっていた影響から、幼い頃は柔道をやりたいと言っていた彼女が、飛び込みを始めたのは小学3年生の時。同じ時期に柔道の練習もしていたものの、遊び感覚で始めていた飛び込みの方が楽しかったと言います。

負けず嫌いの性格は幼い頃から人一倍持っていました。小学生の時に鉄棒ができず「友達ができるのに自分ができないのは嫌だ」と放課後に毎日ひとりで練習をしていたそうです。

また、飛び込みを初めてからは、陸上でのトレーニングで宙返りができず、「みんなはできるのに」と泣きながらコーチの補助を受けてやっとできるようになったとか。やはりトップアスリートにはこの「負けず嫌い」な性格が必須条件のひとつなのでしょう。

小6から馬淵崇英コーチの元で練習をスタート。馬淵コーチは、男子代表の寺内健選手を最年少で日本選手権優勝に導いた名コーチです。この名コーチの指導を受け、板橋美波選手もメキメキと力をつけ、14歳の時に日本選手権で最年少優勝しました。日本代表選手である寺内健選手も「板橋選手を見た時から『この子はすごい』と目をつけていた」と言います。馬淵コーチも「あのジャンプ力と男子以上の回転の速さは特別な才能。能力的にはトップの力がある」と高く評価しています。

◆板橋美波選手は相反する2つの志向特性を持ったタイプ

i-colorで見てみると、彼女の本質的な特性はi-colorターコイズ。生まれ持ったセンスの良さを生かし自分の感性に任せて自由に行動し、大舞台で活躍したい直感タイプです。高飛び込みの練習を本格的に始めてからたった4年で日本トップクラスの成績を残しているところからも、生まれ持ったセンスの高さを感じます。

一方、人前に出る場面では心配性でリスクを気にしがちなi-colorイエローという相反する志向タイプを持ち合わせています。

実際、「メダルを取れる」と期待されていながらもミスを重ねて5位~7位に終わった大会も多かったようです。本人も「日本で350点以上を出していても、ワールドカップでは290点とか、自分が高飛び込みを始めた頃位の得点だった事も。精神力をもう少し強くしていけたら」と語っています。

i-colorイエローは実績とキャリアを積み重ねてやっと自信が持てるようになる慎重派志向です。繰り返し大会に出て高得点を残す事が、彼女の不安を取り除くポイントのようです。

◆得意技『109C』が成功のカギ

演技番号109C「前宙返り4回半抱え型」。板橋美波の得意技である109Cは、女子競技では世界でただ1人板橋選手だけが成功している、難易度のひじょうに高い難しい演技です。過去に109Cが成功して叩き出した404.20点はロンドン五輪の銀メダリストに値する点数だったことからも注目が高まっています。

コーチによれば「高飛び込みでパワーとスピードは制御するのが難しく、精神面が大きく作用する」そうです。彼女は人並み外れた筋力を持っているため、ともすれば4回半以上回って着水が乱れてしまう事があると言います。リオ五輪での成功は、彼女の精神的安定にかかっているようです。

◆まとめ

彼女の決め技「前宙返り4回半抱え型」109C。これが決まれば高得点を叩き出し金メダルにも届く数字です。

i-colorで見ると、大きな世界での活躍を夢見るi-colorターコイズと、リスクを考え過ぎて緊張しやすいi-colorイエローという相反する2つの面を持っている板橋選手。リオ五輪では16歳らしく、i-colorターコイズを全面に出し、「自分の演技を世界中の人に見てもらおう!」と楽しむ位の気持ちで臨んでほしいです。

そして幸先良い事に、先週開催されたリオ五輪前哨戦のグランプリ大会では、板橋美波選手が見事優勝しています!直前の好結果を自信に繋げ、また日本全体の応援をプレッシャーに感じず力に替えて、精神的不安を払拭し、リオ五輪では伸び伸びとした最高の演技を見せてほしいものです!!

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