本来は相思相愛のはずなのが親と子の関係。しかし、家族という何の遠慮もない間柄なため、時として相手への配慮不足から、相手の気持ちをイラつかせたり、傷つけたりしがちです。
その潤滑油とするべく、私は統計心理分析を活用し、個々の価値観をタイプ分析し、親子であっても相手を客観的に観察する事をオススメしています。
3年前に出版した著書『子どものやる気を引きだす親うばう親』http://amzn.to/2eePa6qでは、親子の組み合わせを9つのタイプに分けて、それぞれイラスト入りで示しながら、最適な対応方法を解説しています。(下記はイラストの一部)
そして今回、私自身がわが子とのコミュニケーションで、まさにイラスト通りのミス対応をしてしまいました。恥ずかしい事例ですが、自戒の念をこめてご報告します。
◆一人暮らし中のマイペースな長女
以前もブログで触れましたが、大学キャンパスが家からやや遠い事を理由に、一人暮らしを始めた長女。(その時の様子は下記ブログ参照)
ブログ_一人暮らしってこんなに娘を成長させるの?|http://makokouno.main.jp/wp/2297/
近くで生活していないとその月日が経つのは予想以上に速く感じられ、あっと言う間に彼女も大学3年生になっていました。
◆LINEでの親子ゲンカ
そして6月に入り、各企業が大学2~3年生を対象にした夏のインターンシップ(就職体験)募集をスタートしました。
私は物事にとりかかる際、事前にできる限りの準備をしてから臨みたいリスク管理タイプのため、のんびりタイプの長女が乗り遅れないか、かなり気になっていました。
とはいえ、勉強・バイト・遊びと常に忙しい長女が実家に立ち寄るはずもなく、話ができるタイミングもなく・・。となると、話すツールはLINEに限られるため、長女から別件のLINEメッセージが来るたびに、
「で、インターンシップの準備はちゃんと進めてるの?」
「出遅れたらアウトだからね!」
と繰り返しメッセージを送っていました。こんな対応を【独立タイプ(=何事も自分の考えでマイペースに進めたいタイプ)】である長女が好むはずもなく、何回目かのLINEでとうとう
「毎回聞かれるたびにやる気が失せる。自分で考えてやるから口出さないで!」
「何でも言えば従うと思わないでね!」
と、シャッターをガラガラーッと閉めるコメントが届いてしまいました(+_+;)
その瞬間はカチンと来て
「最近のあなたは、約束したことを行動に移せていないから信用できないの」
と、つい畳み掛けるようなコメントまで送ってしまい、その日のトークは終了。
まさに著書内の下記イラストのような状況を作ってしまったのです。
いつもはお互いを認め合っている【独立タイプ】同士の親子ですが、意見がぶつかった時は、相手を納得させようと論破し合いがちな関係性なのです。
◆相手の気持ちになって考えれば・・
冷静になって考えてみれば、何事も自分なりに工夫して進めたい【独立タイプ】の長女が、ここまで母親から口を出されたらそりゃ嫌がるよね、、と気づくと共に、同じく【独立タイプ】の私も就活は親に相談しないで自分1人で決めたな、、と思い出し、一人反省。
特に顔が見えないSNSでは、親子であっても相手の気持ちを汲み取った上での言葉選びが大切だな、と心に刻みました。
しばらくは就活の話題には一切触れずに静観しようと心に決めた母なのでした(´∀`;)